草野球チームを作るステップ解説!
「もっと勝って、上を目指したい」
「勝たなくていい、みんなで楽しくやりたい」
だから自分の理想のチームを作ってみたい
と考えているそこのアナタ、甘い!
そんなに簡単にチーム運営はできません。
チームを作るステップ、苦労、トラブルを紹介します。
理解した上で全部1人でやる覚悟のある方だけ実行してください。
苦しさの先に、やりがい、楽しさが訪れることでしょう(^o^)
- チーム方針、目標を決めないと・・
- チーム名に思いを込めて
- メンバーの集め方は主に4つ
- 掲示板に募集要件を書くコツ!
- ユニフォームは作るべきか??
- 試合数をどう確保する?
- 出欠の確認方法は、何を使う?
- スポーツ保険に入ろう!
- グラウンドの確保は大変
- あいち共同利用型施設予約システム
- どうしよう?!メンバー足りない!!
- 人間関係のトラブルは必ず起こる
- チームメイトと絆を深める
- 監督(代表者)は全てを自分一人でやる覚悟を持つ
チーム方針、目標を決めないと・・
チーム方針、目標をまず”あなた”が明確に決めること。
でないと、間違いなくチーム内でトラブルが起こります。
例えば「新チームのメンバー募集」を漠然と掲示したとします。
メンバーの一部が「凡打でも全力で走らない」「守備でカバーに入らない」など基本をおろそかにしました。
優勝を目指して真剣にやっているメンバーはどう思う?
当然、選手間で温度差ができ、対立やトラブルが起きて、離脱、最悪チーム分裂が起こることも考えられます。
たとえば、
「方針」
・チーム全員で一丸、全力で試合に取り組む
・機動力を重視、積極的に先の塁を狙う
・投手中心、守りを固め、得点を抑える
・打者は大きなあたりを狙わず繋ぐ野球
「目標」
・リーグ優勝
・チーム全体で盗塁500
・エラー数を20以下に抑える
・完封5試合以上
・個人成績で打率.300以上を達成する
とした場合、
「未経験者」が参加しよう!
とは思わないですよね(笑)
方針、目標がはっきりしていれば、チーム側、参加者側のすれ違いが少なくなります。
ただし、定期的にメンバーの意見を取り入れて、方針、目標に調整を加えていくとよりスムーズにチーム運営ができると思います。
チーム名に思いを込めて
チームを作る”あなた”が思いを込めてチーム名を決めましょう!
誰かが適当に言ったチーム名になってしまい”あなた”以外のメンバーが入れ替る可能性もあります。
そんな時、後悔しませんか?
もし、メンバーにもチーム名決定に協力して欲しい時は、複数の自分で考えた候補の中から選んでもらうといいと思います。
僕も新チーム結成に携わったことがあります。
チーム名を決めるため、代表者が全員に候補名を上げてもらっていました。
結局、代表者がすべて却下、勝手にチーム名を決めてしまった過去があります。
メンバー全員「じゃあ聞くなよ!」と思った過去があります。
メンバーの集め方は主に4つ
メンバーの集め方は色々ありますが、主なものを4つ挙げます。
①友人、知人、元部活仲間、職場同僚で構成
②掲示板「LaBoLA」「ジモティー」で募集
jmty.jpジモティー 無料の広告掲示板
labola.jpLaBOLA(ラボーラ) 全てのスポーツ仲間が見つかるスポーツSNS(愛知県内で集まったメンバーは、上記2つの掲示板でほぼ集まってます)
③Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSでの募集、DM。
④バッティングセンター、スポーツショップ、スポーツクラブの無料掲示や直接スカウト(所属しているチームの監督は、バッティングセンターで声がけしてメンバーに引き入れました笑)
大半は①②で集めていると思います。
友人関係、掲示板募集のメリット・デメリット
①友人関係②掲示板にもメリット、デメリットがあります。
①友人、知人、元部活仲間、職場同僚で構成
「メリット」
・お互い知っている仲なので、楽しく和気あいあいと楽しくできる。
・メンバー不足の時の魔法の言葉「友達の友達」が召喚できる。
・年齢層が同じで、価値観が似ている。
「デメリット」
・軽い気持ちで入ったメンバーも多く、責任感が無く、参加率が良くない。
・同年代が多く、年齢を重ねていくと、同じようなタイミングで、仕事や家族、転勤など生活が変化し参加率がさらに急降下。
・不足を補おうと、ネット募集するも、仲間内で作ったメンバーが大半で、馴染めずにすぐに辞める。
・代表者だけ取り残されて、実質解散なんてことも😱(そんなチームをいくつか知っています)
②掲示板「LaBoLa」「ジモティー」で募集
「メリット」
・募集要件がまともならば、ある程度の人数確保可能。
・野球を通じていろんな年代、職種の方と知り合いになれる。
「デメリット」
・全員初対面なので人間関係がギクシャク、トラブルが起こることもある。
・一般常識から大きく逸脱した人がくることがある。
①②をうまく組み合わせ、人間関係をうまく取り持つことができれば軌道に乗っていくと思います。
掲示板に募集要件を書くコツ!
僕はLABOLAでいくつかのチームに「お試し参加」したことがあります。
募集内容に「ピッチャー急募、足りていません」とあったので、参加しました。
ですが、メンバーの半分がすでにピッチャーでした。
募集内容を使い回さず修正しておいてよ(ToT)って思ったことあります。
重要な2つのポイント
募集要件に必要なのは、
①募集側「チームが求めている人材、条件」
②参加側「参加者が知りたい情報が載っている」
お互いが納得しないとチームが成り立ちませんし、言った言わなかったでトラブルがないように細かく書くことで信頼性が上がります。
例えば、こんなことが載っているといいかなと思っています。
・チームの方針、目標
・チームのレベル
・チームのブログ、ホームページはあるか(個人成績、プロフィール、対戦成績などの活動記録)
・何を重視?(参加率、全員参加、勝利主義、楽しさ重視など)
・求める人材:協調性、一般常識、マナーがある等
・グラウンドの確保状況、本拠地、主な活動拠点
・連盟、大会への参加の有無
・年間試合数、練習回数
・チームの成績(何勝何敗、〇〇優勝)
・成績は記録しているのか(打率、勝率、防御率、盗塁、打点等)
・土日など何曜日が主?時間帯は?
・遠征、遠出はあるのか
・チームの掛け持ちはOKか
・希望するポジションを守れるか
・ユニフォームの有無と自己負担(チームが用意or自腹)
・チーム内の交流会はあるか?(バーベキュー、忘年会、新年会)
・連絡方法は(野球掲示板、LINEなど)
・道具当番、審判当番、会計など、役割分担を負うのか?
・必要なお金(年会費、グラウンド使用料、参加費、交通費、遠征費、連盟参加費、大会参加費、ボール代、ボール入れ、ユニフォーム代、共有のバット購入、ヘルメット、キャッチャー道具、ミット代 等)
などを書くと良いと思います。
ユニフォームは作るべきか??
ある程度の規模の連盟に加盟する場合は、スパイク以外はチームでそろえないといけません。
その場合、最低でも「背番号付きユニフォーム+帽子」は作る必要があると思います。
細かいユニフォームの規定に関しては、以下を参照下さい。
https://jsbb.or.jp/docs/a83315d210bcbdc9186139ff99d6e3ef48e03138.pdf
一方、練習試合しか行わないチームであれば、不要なことが多いです。
しかし、仲間意識、団結力を高めるために作っているところもあります。
チームを掛け持ちの方、お金に余裕がない方は購入に否定的な方も多いようです。
しっかりとメンバーの意見を聞いて決めましょう。
ユニフォームの値段の違い
ユニフォームの値段は、ユニフォームの形状、生地、プリントや刺繍、発注数によっても大きく変わると思います。
一般的に、
服の形状は、Vネック<上のボタン2つ<全部ボタン式(フルオープン)の順に高く
プリント、刺繍方法は、昇華(ユニフォーム生地にインクを染み込ませてプリント)<刺繍<昇華+刺繍の順に値段が高くなります。
こだわりすぎると、かなり高額となります。
帽子+ユニフォームのセットで最低でも1万円以上はかかると思った方がいいでしょう。
試合数をどう確保する?
チームを作った以上”試合数をこなす”ことが大事です。
チーム紹介に「年間60試合実施」と記載があると、参加意欲も湧きます。
ただ、試合の組み方が重要!
「連盟加盟のリーグ戦」「練習試合」のメリット・デメリットを理解し、組み合わせて試合を組むのもいいと思います。
リーグ戦、参加型
これは、〇〇市野球連盟のリーグ戦や小規模リーグに参加する事を言います。
《メリット》
・連盟がグラウンドを確保している
・勝敗によって、順位が決まるため団結力、モチベーションに繋がる
・連盟との交渉によっては、試合のない時間帯にはグラウンドを借りて練習ができるかもしれない
《デメリット》
・連盟加盟金、年会費、ユニフォーム作成代、審判外注など、お金がかかる
・連盟会議、審判講習会、試合日以外や試合の前後に審判当番があるため、誰が参加するかでトラブルが起こる
・勝敗が順位に直結するため、選手はレベル優先、全員が出場できない
・1試合90分制が多く、打席が回ってこない
練習試合型
基本的には、メンバー募集で用いた「ジモティー」「LaBoLA」で対戦相手も探すことが可能です。
「メリット」
・ルールがゆるいので、交代自由で全員参加できる(打順13番までなど)
・時間の許す限り、試合ができるので2試合目も可能
・リーグ戦のように順位はないので、精神面で楽
「デメリット」
・グラウンドの確保ができないので、自宅から遠いグラウンドまで遠征の必要がある
・遠出の場所によっては、参加率が悪いし1日つぶれる
・昇格、降格、優勝などがないので、モチベーション維持が難しい
・対戦相手のレベルの高低差がひどい
・非常識なチームもいて、当日ドタキャン等される
相手チームの活動履歴、代表者のプロフィール、ニックネームの付け方等で人間性を確認することをおすすめします。
まともなチームの監督とは連絡先を交換し、直接練習試合を組んだりすると試合が組みやすくなります。
他にも以下のことに注意して確認してトラブルを減らしていきましょう。
・グラウンドが確保されているのか?
・駐車場はあるか?
・ボール代、グラウンド代、ナイター代がかかるか?
・何試合できるのか?(借りている時間によっては、2試合できる)
・選手交代、全員打席に入れるなどのルール変更は可能か?
出欠の確認方法は、何を使う?
出席確認は基本的にはLINEを使うことが多いです。
グループLINEを作り「イベント設定」から作成していきます。
リアルタイムで、参加、不参加、未定がわかりますので、期限を守れない方に個人的に連絡することもできます。
スポーツ保険に入ろう!
駐車場とグラウンドが近い場合、ファールボールが車に当たる場合があります。
僕が参加しているチームも5年間で1回ファールボールが車に当たり、保険を使用したことがあります。
入っておいて損はないと思います。
年間1人2000円ほどで加入できると思います(保険内容、人数による)
www.sportsanzen.org
グラウンドの確保は大変
愛知県の場合、あいち共同利用型施設予約システムを利用してグラウンドを確保することが多いです。
専用の窓口で、各市町ごとに設定してもらわないといけません。
僕は、岡崎市、西尾市、(江南市)でそれぞれ登録しています。
愛知県額田郡幸田町のグラウンドの場合は以下のようです。
www.pf489.comhttps://www.pf489.com/kota/WebR/Home/WgR_ModeSelect
それ以外にも、地域独自に運営しているグラウンドがあるので、そこのルールにそって登録してください。
あいち共同利用型施設予約システム
このシステムは愛知県内の施設を利用するためのシステムです。
個人利用と団体利用の2種類があります。
基本的な操作は同じです。
登録した市の「施設名」「日付」から、空いている時間枠があればチェックをしてカートに入れ、予約確定処理をします
ナイター以外は、無料で使える施設も多く、予約すればそのまま使えます。
ナイター代など、別途料金がかかる場合、指定されている事務局に現金を直接支払いに行かなければ行けない。
振込や、電子決済には全く対応していない。
団体利用をうまく利用しよう!
団体登録を行うと良い点がある。
地域によって仕組みが違うが、グラウンド利用の抽選会に参加することができる。
抽選会とは、一般の予約受付が開始される前に施設予約を抽選で確保することができる制度です。
ただし、団体登録自体が少しネックです。
岡崎市HP参照
施設予約システム利用者登録(スポーツ施設) | 岡崎市ホームページ
<登録名簿>
・10名以上必要(全ての登録者の氏名、住所、生年月日、電話番号を正確に記載すること
・岡崎市内在住か、市内在勤または市内在学であること(高校生以下は除く)
・市外在住の登録者は、勤務先または学校名を記入すること
・他の団体に所属していないこと
上記のように、登録者が誰でもいい訳では無いというところがネックです。
グラウンド確保は冬は簡単
冬は、大半のチームがオフシーズン。
連盟や市町村のスポーツ大会も春先からしか行われないので、グラウンドの確保がしやすいです。
個々のレベルアップ、団結力を高めるためにチーム練習をするのもいいですね。
ただし、寒い!しっかりと防寒対策を行って練習しましょう。
どうしよう?!メンバー足りない!!
コロナ禍もあり、突然体調が悪くなりメンバーが足りなくなることがあります。
対策をいくつか紹介します。
ですが、そもそも人数不足にならないよう予め9人以上メンバーの参加をお願いしておくことも大事でしょう。
・メンバーの知り合い、掛け持ちしているメンバーに声をかけて助っ人をお願いする
・ジモティ、LABOLAの掲示板、SNSを通じて、助っ人募集をかける
・試合で対戦し、仲良くなった監督と連絡先を交換し、チーム単位で依頼する
・以前から助っ人をお願いしていた方と連絡先を交換して問い合わせる
これらを同時に並行して確認を取ることで1人ならば結構すぐ見つかると思います
人間関係のトラブルは必ず起こる
特に、チーム創設初期はかなり多いと思います。
野球は勝ち負けを競うものですので、熱くなって声を荒らげてしまうことも少なからずあります。
必ず間に入って、1人1人意見、感想、要望を聞きいてください。
チームの方針や目的に関係するものであれば、”あなた”に最終的に委ねられますが、
性格上の不一致によるトラブルは難しいです。
ネットでの募集では18歳~50代まで幅広い年齢の方が集まります。
お互いの落とし所を見つけながら、チーム全体の雰囲気が悪くなりそうであれば、退団を促す必要性も出てきます。
放置は”最悪の一手”です。
チームメイトと絆を深める
草野球チームはいろんな年代の方と、人間関係を作れる場所でもある。
人間関係を円滑にするには、野球以外のイベントを開いてもいいかもしれない。
野球の試合だけ集まって、終わったら解散することも多く、相手の思いや人柄がわからないことも多い。
コロナ禍で難しいかもしれないが、年に1回は忘年会、新年会を開いて、チームメイトとの交流を深めてもいいのではないかと思う。
監督(代表者)は全てを自分一人でやる覚悟を持つ
参加メンバーは基本、受け身です。
メンバー自ら積極的にチームのために動くことはほぼありません。
突然役割分担などと、言い出そうとすれば、あっという間にメンバーはチームから去って行きます。
お金の徴収、グラウンドの確保、練習試合を組む、出欠確認、不足メンバーの手配、野球連盟の定例会議への出席、審判の当番、野球道具(試合球、練習球、チームバット、キャッチャー道具一式、ヘルメット)の輸送等々はだいたいが代表者が管理をします。
自腹を切ることも多いでしょう。
極まれに手伝ってくれるメンバーはいますが、そういう方は大切にしましょう。
【1年後】スパイク補強は、くつ補修剤(塗りP)で安くて軽量、耐久性あり
スパイクのP革(つま先保護・補強カバー)は、高価で加工も時間がかかる!
代用品はないのか!?
今回は、靴の補修剤(塗りPとして)を使用した、1年後の結果報告になります。
よかったら過去記事をご覧ください。
スパイク塗りP:セメダインシューズドクターN
使用したのは、靴底の肉盛り補修剤「セメダインシューズドクターN」です。
通常は、すり減った靴の底を肉盛りするための薬剤です。
靴以外にも万能なので、我が家の接着剤として使用しています。
塗りPで1年間の結果「全く問題なし」
塗りPでスパイクつま先を補強し、2021年も毎月1~2回の頻度で野球をしています。
下の画像のようにつま先が少し削れているくらいで大きな損傷はないと思われます。
損傷部位は、本来の補修剤として上塗りしました。
まとめ:P革と塗りPを比較
P革と塗りPを体験してみた結果、両者を比較してみようと思います。
P革(ピーガワ)
P革には、打ちP、縫いP、素材もウレタンや樹脂など種類が豊富。
詳しくはここを参照→P革の種類【ベースボールモンスター】
P革を取り付けるためには、本体価格1500円ほど、取付工賃は1000円以上、さらに加工に時間がかかるためすぐには持って帰れない。
後日ショップへ取りにいかないといけない。
スパイク本体にお金をかけている。
さらにP革加工で2500円以上かけるのは大きな出費となってしまう。
お金をかけた分、頑丈になったが、他にもデメリットも多い。
・つま先と革に隙間ができ一体感がなく重い
・革の隙間から砂が入ってきてさらに重い
・摩耗すると釘が抜け、はがれた金属が危険
・釘を打ち込んでいるため、穴から水が侵入
ちなみに現在、スパイクは「埋め込み型」が主流→スパイクの種類【ベースボールモンスター
歯が消耗したら買い替えですが、経験上、歯が消耗する前にP革、それ以外の部分が壊れます。
前回のスパイク加工は、樹脂底タイプ(コバ金、溝縫い付)でした。
上記のデメリット通り、歯は残っていますが、釘が抜け、金属、革がはがれ、P革以外の部分に穴が空いていました。
結局のところ、P革の寿命=スパイクの買い替えが一般的かと思います。
塗りP(靴補修剤)
本来、靴のすり減ったところに、肉盛り補修をするために売られている商品です。
1年間の使用成績から、十分実用性があると判断できます。
他にも、いい所が多い
・塗るだけなので軽量かつ、隙間が発生しない
・値段も500円ちょっとで非常に安価
・つま先以外の補修も可能
・摩耗した部分はくり返し上塗り可能
・釘を使わないため、水の侵入がない
個人的に評価が高いポイントは。水の侵入がない事!!
朝、外野の芝生で準備運動をしていると必ずと言っていいほど朝露(あさつゆ)でつま先から水が侵入してくる。
不快感Max、冬は死ぬほど冷たい!
それが、塗りPでは一切なくなった。
むしろ隙間を薬剤が埋めているので、裸の状態以上に侵入防止効果がある。
以上、「塗りP」を1年通して使ってみた感想でした。
【野球ギア】自宅でバッティング練習!スピードシャトルマシンで実践に近い練習を。
バッティングセンターが遠い。
家から車で30分はかかるし、仕事終わりは閉まってることも多い。
一度行くと2,000円以上は必ず使うので、出費がかさむ。
バッティングセンター以外で「1人で場所を選ばず」「実践に近いバッティング練習」ができないだろうか?
今回は、そんな問題を解決できるかもしれない「野球ギア」についてのお話です。
バッティングセンター以外で1人練習ができる機械は?
1人で練習するギアはいくつかある。
たとえば「トスを上げてくれる機械」「Tバッティング」など。
今はオートリターン機能が付いているトス機械まである。
バッティングが上手くなるには、一人で考えて納得いくまで練習することが大事。
集まって練習しても、1人にかけられる時間は少ない。
バッティングセンターに毎回行くのは、金銭的に無理だ。
今紹介したギアであれば、1人で黙々と練習はできるギアではある。
しかし試合では、Tバッティングのようにボールは止まってはいないし、トスマシンの山なりのボールが来ることはない。
フォームチェックや意識付けの参考にはなるが、試合のための練習にはならない。
僕はもう少し、試合を想定した練習がしたい。
【野球ギア】スピードシャトルマシンで猛練習
やはり、上手くなるためには「実践に近い練習」が必要。
僕が取り入れたのは野球ギアはこれ。
フィールドフォース社の【スピートシャトルマシン】
このシャトルマシンは、直線的に飛んできて結構速い。
僕は6mくらいの距離から打っている。
体感速度は、実践とあまり変わらないと思っている。
値段は全部セットで1万ちょっと。
今までバッティングセンターで湯水のごとくお金が無くなっていたことを考えれば結果的に、安上がりとなる。
これで毎日バッティング練習して、はや1年半。
まる1年が過ぎ、とうとう壊れたので、現在2台目です。
効率よくシャトルマシンで練習する方法
野球が大好きで、毎日練習したいゆえに、自宅に練習場を作ってしまっています(過去記事↓↓)
短時間で効率の良い練習をするために、いろんな工夫が施してあります。
雨風がしのげるガレージ等お持ちであれば、少しは参考になるかと思います。
ちなみに必要なスペースですが、
マシンとの距離は6mくらい。スイングするので横幅2mくらいは欲しい。
このギアは、発射角度は変えられるが、1段の変化角度が大きすぎるので座布団などを挟みこむと微調節が可能です。
効率化①~④
①バット置き場を作る
シャトルが打ち終わり、拾いに行く際、持っていたバットの置き場所に困る。
地面に置くと、また腰をかがめて拾い直さなければいけない。
バットをもったままシャトル回収は面倒、そこでこれ。
写真のように、100均の杖ホルダーを利用している。
これによって、バットを地面において、拾い上げる手間がなくなった。
②シャトルを拾いを楽にする。
壁に当たると、シャトルが勢いよく跳ね返ってしまう。
その反射を防止するために、不要カーテンを使っています。
地面に落ちたシャトルを拾うのが面倒なので、カーテンに裂いたゴミ袋を留め、ポケットをつくります。
ポケットに入れれば、かがまずにシャトルを再セットできます。
なお、長打を打つため、ゴロを打たないようにしています。
そのため、ポケットに入らず、地面に落ちたら反省しています。
地面に落ちたシャトルは、100均の虫取り網で拾うことで、腰をかがめる事が少ないです。
③マシンの入切のスイッチ押しづらいを解決
地面にマシンを置いているので、しゃがんでスイッチを入切しないといけません。
しかもスイッチが押しづらく、小さい。
解決策は、延長ケーブル(写真③)を使いスイッチを別に作っています(写真②)
スイッチは打つ場所の近くに設置し、入切が楽になりました。
④シャトル入れの筒を延長して、たくさんシャトルをセット
一番割安な40個入りのシャトルをいつも買っているが、セットしても限界で25個しか入らない。
そのため、シャトルを購入した時に付属していた筒のフィルムをガムテープくっつけ延長。
これで38個くらいは入るようになった。
これにより1回のスイッチの入切の間、より多くの回数スイングができる事となった。
こんな感じで、地味だが繰り返してみると、そのありがたさが分かる工夫でした。
野球ギアのマイナスポイントと対策
僕はこの製品の回し者ではない。
良いところばかりではなく、悪いところもある。
悪いところは、1つだけ。
別売りシャトルが高いこと。
本体価格が安いものは、消耗品が高いことは多い。
プリンターがいい例だ。
本体は安いのに替えのインクがすごく高い。
ちなみに、正規品のシャトル40個入りで4180円(2020年9月7日)
1つ104円と、高い。
1年半で本体セットのシャトルも含め、40個×4セット購入している事になる。
成果はしっかり出ているので、お金の出し惜しみはしないつもりだ。
だが、やっぱりもったいないな。と思ってしまう。
今まで試した対応策は2つあります。
①グルーガンで直す!
この写真は、全て死んだシャトルだ。
どれだけ大事に使っていても、切れ目ができそこから裂ける。
切れた部分が重ねたシャトルに引っかかり、シャトルが発射されない。
イライラ・・・。結局、使えないから新たに購入する事になる。
少しでも、長く使うためにダイソーで200円のグルーガンを買ってきた。
上の動画で修正方法をのせています。
若干、曲がったりするが使えないことはないです。
ただ、使っていくうちにやはり壊れます。
結局は、一時的な延命処置です。
②非正規のシャトルで代用
何か代わりのシャトルはないかとアマゾンを見ていたら、
K &Rmercadoという会社のシャトルを発見!
・40個2699円(2021年1月1日時点)1個67円、正規品の約半額。
・サイズは非正規シャトルの方が傘は小さく、身長は高い。
・なぜかヘッドがすべて汚れている。
・セットすると非正規の方が入る個数が少ない。
・飛距離もややばらつきが生じる。
セットしたシャトルの数は、両方とも33個。
飛ぶ距離にややばらつきあり。
一番の問題は、中心がずれているためブレが生じることだ。
フィールドフォース正規品シャトルとK &Rmercado非正規品シャトル
動画を見ると正規品の精度の高さが分かりますね。
非正規も、ブレさえ許せれば値段は3/5とお得さはある。
耐久性はそんなに違わないような気がする。
練習では以下の事を意識する。
ただ、がむしゃらに長時間練習すれば上手くなるわけではない。
考えて考えて、試行錯誤して、試合で思った通りに結果が出たことで初めて力になると思っています。
以下は、僕が参考にしている練習方法です。
①本、YouTubeで「自分の教科書」を見つける。
②自分が納得できる理論を理解し、バッティングセンターなどで試す。
③②で再現可能だと思った方法を試合で実践する。
④試合後、その理論が自分に合っていたのか再度考える。
②のバッティングセンターと並行してシャトルマシンを利用する。
シャトルマシンがあると、格段に効率が上がる。
友達がいない僕にとってのバッティング練習は、バッティングセンター1択だった。
もう1つの選択肢に、シャトルマシンも考慮してもいいかもしれない。
そう思える、野球道具の紹介でした。
ドアスイング改善法(練習と試合でスイングが違う)
バッティング練習では打てる。
でも、試合で全く打てない。
これは「野球あるある」かもしれません。
ですが、この現象が解明できないと、ずっと「練習の為の練習」になってしまいます。
今回は、僕自身に起きたこの現象を自分なりに解釈、解決しようとしたお話です。
- 私事だが、2021年全く打てていない
- 改めてバッティングの練習方法を確認
- バッティング理論以前の問題かもしれない
- スイング動画で、違和感を発見!(動画あり)
- この現象が起こる理由は?
- これが不調の原因だと仮定!
- 新たなバッティング練習方法を考案
- 意識したスイング練習の結果!(動画あり)
- まとめ
私事だが、2021年全く打てていない
冬のオフシーズンも、欠かさず練習に明け暮れたものの、ここ最近は6三振。
2割を切る勢いです。
改めてバッティングの練習方法を確認
今までは、こんな練習方法だった。
①YouTubeで参考になる理論動画を参考に練習
②試合でバッティング動画を撮影
③動画確認、修正
重要度は①、理論が大事。
打てない時は、自分に合ってない理論なんだと割り切って違う理論を試した。
ただ最近(半年以上)どの理論を試しても練習と試合のイメージが全く違う。
練習では理想通り上手く打てるが、試合では全く再現できない。
バッティング理論以前の問題かもしれない
自分に合う理論を取り入れて練習すれば上手くなると思っていた。
でも問題は、もっと根本的なところにあるのではないかと考えてみた。
仮説
試合になると、スイングに支障がでるほどのクセが出ているのではないか?
改めてここで、打てなかったスイングを確認してみる。
今まで「うまく打てた時」の動画ばかり確認していた。
誰だって、三振や打ち損じ時のスイングを好んで見たりしない。
ただ、悪いスイングになっている動画こそ分析する必要があるんじゃないかと思った。
スイング動画で、違和感を発見!(動画あり)
動画を分析していくと、ある現象が起こっていた。
この動画のように打ちに行く瞬間、手が体から離れて打っている。
体の中心から離れるほど、バットを動かすために余計な力が必要になる。
振り出しが異常に遅く、余計な力が必要になり、腕の力を使って振りにいっていた気がする。
現象としては「手打ち」、グリップが外側から内側に進む「アウトサイドイン」、体と手が一緒に回ってしまう「ドアスイング」になっている気がする。
この現象が起こる理由は?
ここからは、どうしてそんな現象が生じたのかを探してみる。
そんな時は、YouTubeで探そう!
起こった現象の説明に、一番しっくりきたのは、キャッチャー側の腕(トップハンド)を強く使ってしまうとドアスイングになりやすい、という点だった。
これが不調の原因だと仮定!
当たらない。
当たらないから当てに行く。
その意識が強く出て、利き手(右手)でボールをとらえようとしていた。
その結果、ピッチャーが投げた瞬間、手を「前ならえ」にしてから振り出してる。
手が体から離れてしまったら、力もいるし、上半身と下半身一緒に回るドアスイングしかバットが出てこない。
これが不調の原因だと仮定してみました。
近づけたい理想のスイング
ステップした下半身と上半身との間にねじれの差(捻転差:割れ)が生まれ、そのねじれの差が戻るときに大きなエネルギーを発生させたい。
その結果として、ピッチャー側の腕(ボトムハンド)が、キャッチャーからピッチャー方向へ、まっすぐ引っ張られるように出ていかないといけない。
今のスイングでは、手の力を使って押す感覚で振りにいっている。
新たなバッティング練習方法を考案
改善方法は2つ意識しました。
①左手、右手の力配分=9:1(右手は添えるだけ、左腕だけでバットをもち、操作)
②左手バットグリップが右耳から背中側に位置するようにバットを引き続ける(ステップ時に手が前ならえしないように)
意識したスイング練習の結果!(動画あり)
全ての動画について。
自分の感覚では、左手グリップが耳より背中側にメッチャ引いて打てている!
と思って打っている動画です。
動画では、耳の高さすらいってない(笑)
改めて自分の感覚と、実際の映像がこんなに違っているんだと感じています。
よ~く見比べてみると
三振のとき、下半身と上半身が連動せず、手だけでバットを投げていた事と比べればだいぶ改善している気がします。
そのおかげで、左腕(ボトムハンド)が下半身に引っ張られるように勢いよくバットが出ていっています。
手で操作して当てにいったバットがスムーズに出てくるし、スイングスピードは上がり、フォロースルーも大きくなりました。
腕の引き方(トップの作り方)は若干変えていますが、手首の角度は以下の記事の内容を心がけています。
まとめ
理論を試していくのも正解だと思います。
しかし、それを実現するにあたって障害となるクセは改善しないといけません。
行き詰った時は以下を試すのもいいと思います。(()内は僕が考え、行動した事)
①自分のスイング動画を集め、問題点を見つける(手が体から離れてる!)
②問題点の原因は何かを考え、仮説を立てる(右意の識強すぎ??)
③解決方法を自分なりに考る、YouTubeで探す(左手意識、トップ作り方変える)
④ひたすら練習(バッティングセンター、自宅スピードシャトルマシン)
⑤実践+動画撮影
⑥動画を見返して、仮説が正しかったのか再び考える。
改めて、スローモーションでスイング動画を撮影、蓄積する大切さを実感した。
実際、②③が一番難しいです。
なぜかというと、経験や知識が必要になってくるからです。
実は今の記事を書くにのに、半年以上も時間がかかっています。
何度何度も仮定、実践の繰り返しで、ようやく小さな可能性に当たったという感じ。
本当にこれが正解かどうかも分かりません。
②③は、監督、コーチ、親、友達のアドバイスを聞いたり、YouTube、参考書を見るのもいいと思います。
ただ、監督、コーチ、親は古い野球の考え方の方も多いので、今はYouTubeがおすすめです(僕が参考にしているYouTuberさんです↓↓)
最終的に、自己解決能力を身に着けないと、さらなる成長はないと思います。
自分で考えて、納得のいくバッティングが出来るといいですね。
手首の角度がバッティングに与える影響(背屈、橈屈)
- こんなスイングになっている方へ。
- 現在、絶不調中で7打席中6三振(2021.4)
- 悩んだ時は、やはりユーチューブ!
- ある動画を発見!
- 手首の角度について考察してみる。
- 早速実践するが・・・
- コックを意識して、さらにスムーズに。
- 手首のイメージ完成形(自分の中で)
- 結果がでた?
こんなスイングになっている方へ。
・ヘッド(バット先端)が落ちる
・バットがボールの下を振っている
・ヘッドが返らない、走らない
・結果、手首をこね、ひっかけてゴロ量産
今回は、バッティングにおける手首の角度に注目したお話です。
現在、絶不調中で7打席中6三振(2021.4)
自分なりに試行錯誤し、練習してきましたがバッティングが分からなくなってきました
(絶賛低迷中スイング↓↓↓↓)
悩んだ時は、やはりユーチューブ!
毎試合ごとにやってはいるが、まずはスイング動画を撮影。
自分の感覚と動画との感覚の違いを、洗い出す。
悩んでいるのは、上半身の正しい動きが分からなくなっている事。
いろいろな動画を検索していると、「手首 バッティング」でこんな動画が出てきた。
ある動画を発見!
松永浩美チャンネルの動画を特に見てほしい。
手首の角度について考察してみる。
ボトムハンド(バッターが構えた時の投手側の腕)の手首の角度を、手の甲側に折れるようにバットを持つ。
この方向に手首を傾けることを背屈(はいくつ)という。
背屈を維持しながらバットを持ち構え、スイングすることで「ヘッドが立つ」のだと。
早速実践するが・・・
実践してみると、確かにヘッドが立つ!
ただ、失敗するとスイング開始とともに背屈から掌屈(手首が手のひら側に折れること)に戻ってしまった。
そうなると、バットが遠回りしてヘッドが落ちてしまう。
いつものダメスイングに戻ってしまった。
なかなか上手くいかない。
コックを意識して、さらにスムーズに。
練習を重ねていくと、ある動作も併せて行うとスムーズにバットが出るようになった。
それが、コック=撓屈(とうくつ)という動作。
コックとかヒッチという言葉は聞いたことがあると思う。
コックはというのは橈屈(とうくつ)という手関節の運動の1つ(下の図参照)
手首を親指側に曲げて、バットを寝かせる(地面と平行)動きのこと。
手首のイメージ完成形(自分の中で)
ボールが投げられてスイング開始するまでに、必ずバットのヘッドの動きは背中側に落ちながらスイング開始となる(コック)。
手首の背屈を維持し、背中側にバットヘッドが落とし(コック)ながらスイングする。
そのほうが、背屈を維持しやすい。
ボトムハンド(投手側の腕)の意識について。
バットのグリップが、右側から左側に、ボールに対して一直線に当たるように引っ張ってスイングする意識をもつ。
バットを手の甲側に絞り込むように、人差し〜小指側で持ち(フィンガーグリップ)、手のひらがキャッチャー側に向くように構える。親指でバットを持たない意識。
バットのヘッド側が「ボールにどのように当たるだろうか」や、押し込む意識を持ってしまうとうまくいきませんでした(個人の感想)
必ずグリップをだけを意識し、引っ張ってくるようにスイングしてください。
トップハンド(キャッチャー側の腕)の意識について。
手のひら(パームグリップ)ではなく、指(フィンガーグリップ)でバットを握り、親指では持たない意識。
トップハンドでコックしてバットを倒す動き(地面と水平になる動き)を加えます。
コックは、開き戸を引いて開けるように、指で背中側に引きます。
ボトムハンド手首の背屈を維持しながら、トップハンドの撓屈(コック)が自然にできると、グリップが直線的、最短距離で体の近い位置を保たながら内側から出るイメージが強くなりした。
この動きが、本当の意味でのインサイドアウトじゃないかと感じた。
結果がでた?
迎えた練習試合。やっとジャストミート!
今まで意識していたスイングが、どれだけバットが遠回りしていたかが分かった。
今のスイングのほうが、バットが素直にボールに対してきれいに入っている気がする。
このスイングが正しいかどうかはわかりません。
2021年もすでに中盤。
現在、打率0.176と大低迷中。
新たな発見があったら、またご報告します。
【野球マメの最速治療4選】野球好き薬剤師がハイドロコロイド製剤を使ってみた。
バッティングでマメをつぶすと日常で困る。
ずっとヒリヒリ痛く、水がしみる。
さらに、ジュクジュク体液(浸出液)で物が汚れることではないでしょうか?
この苦痛を早く取り除きたい!
という事で今回は、【手のマメを最速で解決できる商品4選】を紹介します。
医療でも用いられる「ハイドロコロイド」という成分を使っている商品です。
詳しくは過去記事を参照ください。
mmeito.hatenablog.com
僕は、小中高校野球~現在に至るまで数々のマメをつぶしています。
現役の薬剤師でもあります。
医療の知識、経験からある程度正しい情報が伝えられればと思っています。
- 野球マメの治療:試したのは7商品
- 自分のマメをつぶしてみる。
- 最速治療を可能にする【ハイドロコロイド】
- ハイドロコロイド製剤の3つのメリット
- 野球マメ治療開始
- 野球マメ脱落3商品
- 買って後悔しない、野球マメの最速治療4選
- 野球マメは最速3日で治療可能だった
- 【ダイジェスト動画】野球マメ最速治療4選
野球マメの治療:試したのは7商品
(2020年12月30日時点)
・ハイドロコロイド厚型(マツキヨ)16枚860円
・キズパワーパット(ジョンソン&ジョンソン)10枚563円
・カットバンリペアパッド(祐徳薬品工業)10枚596円
・ハイキュアパッド(新タック化成)10枚866円
・キズクイックスポットタイプ(東洋化学)12枚551円
・ケアリーブ治す力(ニチバン)16枚559円
・キズを早くきれいに治すパッチ顔用(マツキヨ)14枚495円
キズパワーパット、カットバン、ハイキュアパット。
この3つは、長年僕の愛用品です。
値段、性能がこれに勝るのか。
期待に胸が高まります。
自分のマメをつぶしてみる。
よし、手のマメをつぶそう!
2020年12月30日年末、4時間500スイングほど(①~④)
年が明けて、ゴルフ打ちっぱなし(⑤⑥)
やっと6箇所、これ以上は無理でしたm(__)m
①カットバンリペアパッド
②キズクイックスポットタイプ
③ハイキュアパッド
④キズパワーパット
⑤キズを早くきれいに治すパッチ顔用
⑥ケアリーブ
キズ番号に貼っていきました。
最速治療を可能にする【ハイドロコロイド】
昔は、消毒し乾燥させて治すのが一般的。
現在は逆、湿り気を保って治す「湿潤療法」が一般的。
傷口から染み出る浸出液という体液を傷口に保つこと=湿潤が大事。
詳しくは過去記事を。
ここで大事なのは、どうやって「湿潤」させるか?
答えがこの「ハイドロコロイド」という材質。
この材質を含む物質で傷を覆う。
すると、余分な浸出液を吸い取りながら傷口を湿潤に保ってくれます。
最速で治療するためには、今紹介しているハイドロコロイド製剤が欠かせないんです。
ちなみに、経験上つぶしたマメは1枚では完治しません。
浸出液が吸いきれずに溢れてしまうため、何度か交換します。
下の写真左を見てください。
健康な皮膚に貼っても、パッチ自体が乾燥してはがれます。
写真右のように、浸出液を吸うと粘着力が上がり簡単にははがれなくなります。
ハイドロコロイド製剤の3つのメリット
先ほど、ハイドロコロイドは湿潤を保ち【最速で治療】ができる事を説明しました。
実は、ハイドロコロイド製剤を使うとさらにいい事が2つあります。
【ヒリヒリしない】【水でしみない】ことです。
これ一つで、マメの苦痛から逃れることができます。
野球マメ治療開始
つぶれたマメの皮をハサミで除去し、流水で綺麗にします。
水気が取れたら、早速貼っていきます。
野球マメ脱落3商品
・キズクイックスポットタイプ(東洋化学)12枚551円
・ケアリーブ治す力(ニチバン)16枚559円
・キズを早くきれいに治すパッチ(マツキヨ)14枚495円
残念ながら、野球マメにはおすすめできないかも。
ここで、
【キズクイック】→【ハイドロコロイド厚型】へ変更しました。
使用に向かなかった共通点
①浸出液を吸いきれず健康皮膚がふやけ、かぶれの危険性増大
②そもそも粘着力が少ない
特にケアリーブはどこに貼ってもすぐにはがれる。
他の2つは場所を限定すれば、何とか使えるかもという程度。
ちなみに全てが悪いわけではなく、手のマメには使えないという意味での結果です。
買って後悔しない、野球マメの最速治療4選
今回、いい掘り出し物が見つかりました。
ハイドロコロイド製品界の黒船!
【ハイドロコロイド厚型(マツキヨ)16枚860円】
そうです、あのマツモトキヨシです。
落選した物を除き、1枚53.8円と最安値!
さらに、パッチタイプの2倍以上の面積、厚みは圧巻でした。
正しい使い方ではないですが、半分に切って使っても十分かも。
①ハイドロコロイド厚型
コスパ、性能文句なしです。
当然今回も、僕の愛用品3つは実力を発揮してくれました。
②キズパワーパット
絆創膏の生みの親。間違いない。
③カットバン
祐徳薬品工業は、僕ら医療業界でも貼り薬メーカーとして有名。
④ハイキュアパット
性能はいいんですが、少し割高。1枚86円ほど。
野球マメは最速3日で治療可能だった
傷の深さにもよりますが72時間=3日。
表面の皮膚さえ再生すれば、ヒリヒリ、染みることはなくハイドロコロイド製剤が浸出液を吸わなくなり必要なくなったことが写真でもわかります。
後は、ワセリン+絆創膏で保護することでひび割れて出血することが少なくなります。
今回は、傷口を撮影するためにはがしたので、もう少し持つと思います。
【ダイジェスト動画】野球マメ最速治療4選
野球マメ最速治療!ハイドロコロイド製剤:キズパワーパット、ハイキュア、カットバン、キズクイック、ハイドロコロイド厚型
以上、
僕の人体実験が、少しでも多くの野球人の助けになればと思っています。
ありがとうございました。
【薬剤師が思う】野球でマメがつぶれた時、つぶさないための対処法。
思い出してほしい、マメが破れるあの感覚。
いったん破れると、痛みで続けてスイングできないあの痛さ。
治りがけでスイングすると、ヒビが入って出血してあ”~ってなるあの後悔。
週末の草野球の試合までにある程度治したい!
って方に向けて、何か参考になればと思っています。
ちなみに僕は、小中高校~現在まで野球を続けています。
数々のマメを潰してきている自負があります。
また、現役薬剤師です。
医療の知識を踏まえたお話ができるといいなと思います。
マメの対処法は大きく2つ
①マメを作りにくくする
②マメができたらすぐに対処する
マメ=傷の対処法の基本
日本皮膚科学会「創傷・褥瘡・熱傷ガイドラインー1:創傷一般ガイドライン」を参考にしていますhttps://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/wound_guideline.pdf
まず、マメは傷です。
昔は、傷は消毒して、乾燥させて治すが主流でした。
でも、絆創膏やガーゼを交換する時って、ものすごく痛くないですか?
実は、せっかく再生してきた細胞を、はがして傷をつけているんです。
つまり、傷の治りを遅くしていたんです。
現在の考え方は真逆です。
傷は湿潤(しめった)状態を保ち治すことが推奨されています。
ただ、動物の噛みキズなどは例外です。
深部まで至る傷、雑菌の侵入、感染症を起こす可能性が高いので病院に行くべきです。
ここでは、健康な方がスライディングの擦り傷、バッティングで手の皮がむけた程度の傷をさして話しています。
なぜマメがつぶれると痛いのかというと
皮膚の構造を載せてみました。
この現象は、
①スイングの摩擦で、表皮がはがれる
②表皮がはがれ、より深い層(真皮)がむき出しになる。
③同じく痛みを感じる神経がむきだしになり痛みを感じる。
これが痛みの原因です。
遅くなってすみません、ここから対処法です。
対処法①マメを作りにくくする
一番の原因は、「摩擦」だ。
何十、何百とスイングをすればバットと手の間には摩擦が生じる。
対処法は単純、摩擦を減らせばいい。
対策は2点
①可能な限り分厚いバッティンググローブを付けること
②グリップテープも厚めを選ぶ
素手の感覚で握れる薄いバッティンググローブがいいという方もいる。
そういう方は、試合の時だけお気に入りに戻す。
練習では分厚い手袋へ。
どうしてもお気に入り手袋で練習もやりたい。
そんな方は、僕の考えた加工法で手袋強化してみてはどうでしょうか?
以下の記事は自分が行った加工法です。
手打ちだった僕は、コネすぎてすぐに手袋が死んでマメがつぶれてしまっていた。
痛みを感じなければ、もっと練習できたのに・・。
やはり、納得いくまでスイングすることが上達の秘訣だと思う。
対処法②マメができたらすぐに処置する
どれだけ予防しても、できてしまったマメは消すことはできない。
ただ痛みを感じにくくする方法、早く治す方法はある。
まず、マメの種類
1⃣潰れてない水ぶくれ状態のマメ
2⃣潰れて破れているマメ
がある。
潰れてない水ぶくれ状態のマメ
衛生上は、つぶさないほうがいいです。
表皮は雑菌の侵入を防ぐバリア機能があるから。
ただ、練習を続けると大半が破裂します。
そうなると、手袋やバットから雑菌が侵入する。
それだったら、自ら適切に水を抜いたほうがいい。
これが僕の考えです、いろんな方の考え方があるので、それも参考にしてください。
実は、表皮が残っている方が痛まない。
理由は、表皮が残っていれば「痛みを感じる神経がむき出しにならない」から。
【マメの水の抜き方】
①まずはしっかりと患部を石鹸で洗う。
②安全ピンなどの針で先端を火であぶる。
③冷ましたら患部を消毒、最小限の穴をあけ水分を出す。
④患部は絆創膏で汚れが付かないよう保護する。練習を続ける場合さらにテーピング等で補強してください。
ちなみに消毒液ですが、エタノールは粘膜に触れるとしみます。
しみない消毒液(成分:ベンゼドニウム)の方がいいでしょう。
潰れて破れているマメ
破れたマメの皮は除去すべきです。
皮を残した方がいいのは、衛生状態が保たれている場合のみだと考えます。
雑菌が付着したまま皮を放置すると感染の危険性がある。
また、練習を続けて皮がさらにめくれ、正常な表皮も一緒にはがされて傷が広がる場合があります。
それなら、いっそとってしまった方が衛生的です。
正常な表皮をはがさないように、めくれてしまった部分のみ切除します。
熱消毒等した衛生的なハサミでやりましょう。
「湿潤」療法
そして、むき出しになった傷。
一番嫌なのがずっとヒリヒリ痛く、水がしみる、さらにジュクジュク体液で物が汚れることではないでしょうか?
傷の治りを早くし、痛みを抑えヒリヒリ痛まない。
すべてを解決できる対処法がある。
コマーシャルでは「うるおい療法」「モイストヒーリング」などと呼ばれている。
ハイドロコロイドという材料で表面を保護、湿潤させ、傷の治りを早くするのだ。
ガイドラインでは、傷を治すためには「湿潤」がいいと説明した。
湿潤の湿り気はどこから来るかというと、傷から染み出た体液、浸出液とも呼ぶ。
すり傷ができた時、黄色い体液が出てくることは経験したことがあるはず。
この浸出液が、多すぎず、少なすぎず傷の周りを覆っていることが大事。
浸出液の成分は、雑菌から身を守る白血球、細胞の治りを早くする細胞が存在する。
説明が遅くなったが、「ハイドロコロイド」というのは、
①絆創膏のように傷表面を覆い、外からの刺激を防ぐ。
②傷からの浸出液を保ち、多すぎたら吸い取ってくれる効果がある。
有名なのが「キズパワーパット」です。
バンドエイド(絆創膏)のジョンソンエンドジョンソンの商品だ。
医療業界も同じ素材を当然のように使っている。
褥瘡(じょくそう)=床ずれに対して用いることも多い。
ハイドロコロイドを使用する時のよくやってしまう間違いを先に説明
これを使用する前に、消毒液を使用してはいけない。
理由は以下の3つ。
①感染に対しての防御をする細胞の白血球まで殺してしまう事。
②組織を再生する細胞を殺してしまう事。
③消毒液の効果は一時的。皮膚の毛根に逃げた菌がまた増殖してしまう。
ガイドラインでも浅い傷に消毒液は、勧められていない。
水道水で余計な汚れ等の異物を正しく洗浄することで問題ないといわれています。
薬剤師なりに、傷に使えるハイドロコロイドを紹介。
愛用品含め、試したのは全部で7種類(値段は2020年12月25日の時点)
・キズパワーパット(ジョンソンエンドジョンソン)10枚563円
・ケアリーブ治す力(ニチバン)16枚559円
・カットバンリペアパッド10枚596円
・ハイキュアパッド10枚866円
・キズクイックスポットタイプ12枚551円
・ハイドロコロイド厚型16枚860円(マツキヨ)
・キズを早くきれいに治すパッチ(マツキヨ)
無理やりマメを作り、実験いたしました。
是非、参考になさってください。
近々記事上げます。
という事で今回は、
野球好きの薬剤師が、医学的に見てマメをどう対処したらよいかをお伝えいたしました。