岡崎市周辺で野球がやりたくなるブログ

愛知県岡崎市の草野球人。野球が上手くなりたい。

【薬剤師のお薬紹介】ピッチャーで足がつる方の原因と対策(体験談を元に)

野球では、接触プレーはバスケやサッカーに比べ少ない。

ただ、どのスポーツでも怪我はある。

 

今年の夏、ピッチャーをして初めて「ふくらはぎ」がつった。

しかも、投球第1球目だ。

幸い練習試合だったが、相手のチームには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 

実は、僕は薬剤師として働いている。

自分の体験を元に、原因を探り対策を検討したい。

足がつった当時の状況

前夜、いつも試合前緊張する僕はあまり眠れない(笑)

この日も夜11時には布団に入っていたのに、朝1時まで緊張して眠れなかった。

特に自分が登板する場合、それを考えるとより眠れなくなるのだ。

 

朝起床、午前中に試合がある場合はいつも朝食は取らないか、少しだ。

緊張してあまり食欲もないし、食べると下痢を起こすのだ(笑)

 

その日は、真夏のダブルヘッター(1日2試合する事)の2戦目。

僕の登板は2試合目からだった。1試合目はサード。

しかし、年上の先輩が1試合目の打撃後、足の付け根をヤッってしまった。

急きょイレギュラー登板、何とか4回から7回まで登板し午前の試合が終わった。

1時間弱という中途半端な昼休憩。

食べすぎはダメだと、おにぎり2個程度に済ませた。

脱水は気を付けていたので、すでに500mℓペットボトル5本くらいが空いていた。 

 

午後の試合まで時間がある。

2試合目は先発。軽くランニング、キャッチボールを済ませておく。

1試合目も投げたので、投げ込みはしなかった。

試合開始は後攻、ピッチャーマウンドに立つ。

投球練習で違和感発生・・・。なんか右足が変。

高校野球でも、つりそうになったことはあるが、完全につったことはない。

 

そして、先ほど言った試合開始第一球目。

あ”っ!!!投げた瞬間、蹴り足である右足が痙攣。

痛い、痛すぎる!!

ふくらはぎがピクピク痙攣しながら、収縮し続けている。

ピッチャーでつったことがある方はこの気持ちわかるだろう。

多くの方のつる足は、蹴り足のふくらはぎだ。

f:id:mmeito:20201224232152j:plainマウンドで「あ”あ”あ”!」とか言いながらおじさんが1人倒れている。

なんともシュールな絵だ。

2人目のピッチャー死亡。

試合は想像通りボロ負けだった。

足がつった原因を考える。

 

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まず、「足がつる」の現象について説明しよう。

足がつるとは、こむら返りとも呼ばれる。

下腿三頭筋(左右腓腹筋とヒラメ筋)の腓腹筋(俗にふくらはぎと呼ばれる)が異常に収縮し、痙攣をおこすことで痛みが発生する症状である。

起こる原因として病気のほかに、加齢による筋肉減少、冷え、疲労、ミネラルバランスの異常で起こるとされています。

運動中でなくても、深夜や朝方に起こることも多いです。

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つった状況から、2つの原因が考えられる。

 ①ミネラルの不足

 カフェインの取りすぎ

 ③ふくらはぎの反復運動により、疲労

決して加齢のせいでは無い!と信じたい。

 

①ミネラルの不足

水分過剰摂取

なので、スーパーの68円のほうじ茶を大量に購入している。

その日もすでに5本(2.5L)は飲んでいた。

よって、水分過剰により血液が薄まりミネラル類(ナトリウム、カリウムマグネシウムなど)の濃さが薄まってバランス異常が起こった可能性あり。

 

ミネラル補給不足

朝食は抜いた。昼はおにぎり2個だけ。

ポカリスエット類ですぐ下痢してしまうため、お茶のみだった。

よってミネラル不足の可能性あり。

 

ミネラルの放出

真夏の炎天下、何もしなくても汗が噴き出るのにアクシデントの登板があった。

アンダーシャツがしぼれるくらいの汗は出た。

汗にもミネラルが含まれるためミネラル不足に陥った可能性あり。

 

②カフェインの取りすぎ

実は、ほうじ茶にはコーヒーなどに含まれる興奮物質「カフェイン」が含まれる。

カフェインは、利尿(おしっこを出す)作用、筋肉の緊張を高める作用がある。

尿にはミネラルが含まれる。より尿が出ればその分ミネラルは不足する。

ほうじ茶は、コーヒーの約1/3くらいのカフェインが含まれている。

含有量は少ないと思うかもしれない。

僕はコーヒーは普段1日2杯ほど、大体300mℓ程度だ。

ほうじ茶で計算すると、900mℓ程度なら問題ない。

ただ、飲む量が2.5Lと多かった。

つまりカフェイン過剰による、ミネラルの低下、筋緊張による痙攣の誘発が考えられる。

 

③ふくらはぎの反復運動により、疲労

 ピッチャーの投球モーションで右投げの場合、右足の裏が上から見えるほど蹴り切る。

ふくらはぎに蹴るという動作を、多いときは100回近く繰り返すのだ。

4回からの登板とはいえ投げ切り、ほとんど回復しないまま2回目の登板を迎えた。

睡眠不足もあり、疲労が取りきれないまま投げたことも原因だろう。 

 

上記の理由を考えれば、つっておかしくない状況なのではないか。

やはり、加齢のせいではないのだ!

 

続いて、

対策について。

結局は原因①~③の対策をすればいい。

 

ドリンク剤を工夫する

僕は下痢してしまうが、問題ない方はポカリスエットより効果のある「OS-1(オーエスワン」がお勧めだ。

電解質(ミネラル)がより濃く、水分、ミネラルの吸収を早めるため糖の濃度が低く設定されている。

僕の薬局でもよく売れる。ゼリータイプもある。

真夏の炎天下の中、ダブルヘッターならなおさら必要だ。

僕は、ほうじ茶の代わりにカフェインが含まれない、「むぎ茶」を飲むことにした。

塩分補給は、塩タブレットにすることにした。

 

ドラッグストアで買える薬

薬剤師なりに、ドラッグストアで買える「薬」も紹介しよう。

ほぼ1択、芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)だ。 

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足の痙攣(こむらがえり)でよく出される薬だ。

先生が、処方せんで出すお薬でもある。

成分は2つ、 

芍薬(しゃくやく)

ことわざ「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」の芍薬の根だ。

薬効成分ペオニフロリンは筋肉の緊張をほぐしたり、痛みを取る効果がある。

 

・甘草(かんぞう)

名前の通り砂糖の150倍の甘さがある。成分はグリチルリチン酸。炎症を抑える効果があるので、歯磨き粉、目薬、塗り薬、化粧品など幅広く使われる。

 

こんな植物が効くのかと思うが、患者さんには案外効くのだ。

薬には頼りたくないが、いざというときにカバンに入れておいてもいいのかも。 

錠剤、顆粒、ゼリータイプがあるが、すぐ飲めるゼリータイプがお勧めだ。

 

来年は、「塩飴」と「むぎ茶」で加齢が原因ではないと証明したい(笑)