【バッティング理論本】高校野球経験者が思う矛盾が少ない本
野球には、数え切れない専門用語がある。
泳ぐ、割れ、ねじれ、回転、手打ち、こねる、開く、ヘッドが下がる、ドアスイング、テイクバック、トップ、ため、インサイドアウト、二度引き、押し込み、股関節、骨盤、踏み出し脚、軸足、スイングプレーン、ヒッチ、コック、体重移動、アッパー、ダウンスイング、ボトムハンド・・・
野球には、数え切れないほど理論がある。
最近だと、ホーライスイング、ミノルマンスイング、令和スイング。
昔ながらのレベル・アッパー・ダウンスイング、シンクロ打法、ツイスト打法・・・
今までスイング理論というものに違和感を感じていた。
「自分の理論はこうだ、ほらプロ野球選手の○○も同じだろう」という言い方。
でも他の選手は違う打ち方だけど?という矛盾が無視されている気がした。
そんな何も信じられない僕が参考にできたバッティング理論本についての話です。
この理論を理解しながら5~6年。
自分なりに努力して上手くなったと勝手に実感している。
あくまでも、個人の感想ですので参考程度にしていただければと思います。
ちなみに、前回の話では「下手」という事実を長い歳月をかけて認めていきました。
その続きのお話です。
参考にしたバッティングの理論本、上達法
バッティングの知識がない...当然だった
今まで「数をこなせば上手くなる」と思ってたからだ。
専門用語、スイング理論、言葉は聞いたことはあるがどんなものかは知らない。
高校野球までやっていたにも関わらず。
バッティングの根本から見直さないといけない事は分かっていた。
でも、何から手をつけ何をすればいいのか全く分からなかった。
ある発想でバッティング改善の一歩目
バッティングセンターに通うだけで、上手くいかずモヤモヤする日々が続いていた。
そんなある日、学校で勉強する事を考えてみた。
教科書で勉強、理解し、覚え、テストされ、結果を出す。
そうだ、教科書だ。教科書を探そう!
バッティングの【教科書】との出会い
今までの教科書は「自分の経験と勘」だった。
小中高思い出しても、精神論はあるが、技術を教えてもらったことはあまり記憶にない。
とあえず本屋に走ったが・・結構ある。
初心者用、元プロ、専門家、教え子をたくさん持つ指導者などが語る本だ。
10冊ほどパラパラと流し読みしてみる。
元プロ独自の目線で語っていたり、選手のスイング動作の一部を切り取ってここがいいとか言われてもわからない。
そう思ってもう少し見ていると、こんな本があった。
【バッティングメカニズムブック】
僕は冒頭で話した理由から、理論本をずっと毛嫌いしていた。
ただ、この本は理論本という名前だが、正しいバッティング動作の仕組みが具体的に書いてある「運動メカニズム」が中心に語られている。
他の理論本に比べ、圧倒的に共通する動作・仕組みが多く、矛盾点が少ない、と思う。
この理論が正しいかどうかは分からない。
ただ、この理論が僕のスイングの基礎となっていることは間違いない。
バッティングの疑問が解決
1⃣ドアスイング
よく聞く言葉だ。
この本では、ドアスイングと言わず「遠回り」スイングと言っています。
読む前はよくわからないけど悪いスイングなんだろう、高校野球までやっている自分が悪いスイングなわけないと思っていた。
しかし、読めば読むほど自分が「遠回り」スイングそのものだったと気づいた。
アウトサイドイン、バットが外からでる、振り遅れ、どん詰まり、ヘッドの返りが早い、泳ぎやすい、ひっかけやすい、割れ、壁、手打ち、コネる。
これら全てに関係してくる言葉なんだと理解ができた。
2⃣スイングの軸
スイングの軸がどこにあるかだ。
何言ってんだ、軸足って名前がついてるんだ、軸は軸足でしょ。
最初はあきれて読みながら突っ込んでしまった。
元々僕は軸足や身体中心でコマの回転をイメージしていた。
何も疑問に思っていなかった。
なんとここでは否定されている。
回転の概念すら全く違う、踏み出し足側が軸だって?!
「踏み出し脚の股関節を軸に骨盤を回転すること」が必要と(HP引用 回転軸(骨盤の回転)|バッティングのメカニズム)
読み進めると理にかなっている、否定する要素がない。
頭の中にあった固定理念は、音を立てて崩れていった。
バッティング理論本が難しい
1ページを理解するのにすごく時間がかかる。
ボトムハンド、トップハンドなどの専門用語や、スイング動作の1つ1つが文字で書かれているため文章が長い。写真もついているが断片的だ。
指導者にバッティングでよく言われていた事
今までさんざん怒鳴られてきたフレーズ、
泳いで打っているバッターに「ポイントを近く!」「呼び込んで打て!」。
「内側からバットを出せ!」と壁、ネットぎりぎりで素振りをさせる。
ヘッドが下がった時「ヘッドを立てろ!」 。
これらがダメだと、根拠を元にバッサリと切られていく。
バッティング理論と「感覚」のズレ
「体重移動をすること」と「流れる」が違うことは理解している。
「踏み出し足側が軸」という理論で3年目あたり。
いざ本番となると、どれだけタイミングを合わせても、身体がピッチャー方向に突っ込み「流れて」しまう。
その考えだけは結局どうやっても僕には合わなかった。
でも、その理論は正しいはず。
「頭で理解した理論」と「身体を動かす感覚」にズレが生じてしまったのだ。
大きな壁を乗り越えたと思ったら、もっと大きな壁が出てきた。
バッティングはいろんな理論、感覚を取り入れよう
実は、浮気してしまった。
バッティングメカニズムブック1本でやっていく、そう思っていたのに。
新たに巨大な壁が出来ていた。
それを前に、再びずっと足踏みしている。
何をやっても上手くいかなくなってきた。
どうしたらいいんだ、何か解決策はないか。
そんな時、何気なく見ていたユーチューバーが野球理論を説明している。
これが、僕の新たな成長となる。
「ミノルマン」という方だ。
バッティングメカニズムブックと同じぐらいバッティングの概念がまた変わった。
野球ユーチューバーについては、また話そうと思う。
バッティング理論を自分のものにする方法
本を見ただけで、身につくわけではありません、ぜひ行動に移しましょう。
自分が取り組んだことを挙げてみました。
①本、YouTubeで「教科書」を見つける。
②自分が納得できる理論を理解し、バッティングセンターなどで試す。
③②で再現可能だと思った方法を試合で実践するchrome
④試合後、その理論が自分に合っていたのか再度考える。
この繰り返し。
今はいろんな野球ユーチューバーの方も参考にして、多くの理論や感覚論を取り入れ、独自の解釈を加えている。
最近(2020年)になり、大きな壁を超えることができた。と勝手に思っている。
という事で、自分のバッティングの教科書となる「本」に出合えたという話でした。
近々、参考になったユーチューバーを紹介できたらと思います。
ありがとうございました。